指をスムーズに動かせないあなたへ ばね指の対策とセルフケア
ばね指とは
ばね指(弾発指)は、指を曲げたり伸ばしたりする際に引っかかりを感じたり、カクンという音がしたりする症状が特徴です。正式には「弾発指」と呼ばれ、主に指の腱と腱鞘に関わる炎症が原因で発生します。ばね指は、日常生活での繰り返し動作や負担によって腱鞘が炎症を起こし、腱がスムーズに動かなくなる状態です。
腱は指を動かすための重要な組織で、筋肉と骨をつないでいます。その腱を包み、腱がスムーズに動くようにサポートするのが「腱鞘」というトンネル状の組織です。腱鞘が狭くなったり硬くなったりすると、腱が腱鞘内で引っかかるようになり、ばね指の症状が現れます。これにより、指を動かす際にスムーズに曲げ伸ばしができず、引っかかる感覚や痛みを伴うのが特徴です。
重症化すると指が完全に伸びなくなったり、曲がったまま固定されてしまうこともあります。また、症状が進行するにつれて日常生活に支障をきたすことが多くなるため、早めの対処が重要です。
なりやすい人
以下のような条件に当てはまる人は、ばね指を発症しやすい傾向があります。
- 手や指を頻繁に使う人
・パソコンのキーボード操作を長時間行う人
・ピアノやギターなど楽器を演奏する人
・テニスやバドミントンなど手を酷使するスポーツをする人
・家事や育児で手を酷使する人 - 年齢が40–60代の人
中高年の世代で発症することが多く、特に女性に多く見られます。 - 糖尿病やリウマチの患者
糖尿病やリウマチなどの疾患を持つ人は、腱や腱鞘が炎症を起こしやすいため注意が必要です。
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原因
ばね指は、主に以下の原因で発症すると考えられています。
- 指の過度な使用
指を繰り返し使う作業や動作が腱と腱鞘に負担をかけ、炎症を引き起こします。 - 腱鞘の狭窄
腱鞘が硬くなり、腱の動きがスムーズにいかなくなることで症状が現れます。 - 加齢による変化
年齢を重ねると腱や腱鞘が硬くなり、炎症が起こりやすくなります。 - ホルモンバランスの変化
妊娠中や更年期の女性はホルモンの影響でばね指を発症しやすいとされています。
予防方法
ばね指を予防するには、指や手の負担を減らすことが重要です。
長時間同じ動作を続ける場合は適度に休憩を取り、指や手をリラックスさせましょう。また、強い力で物を握る動作や無理に指を曲げ伸ばしする動作を控えることで、腱鞘への負担を軽減できます。
作業の前後や休憩中に、軽いストレッチを取り入れることも効果的です。
指や手首の柔軟性を保つことで腱と腱鞘の摩擦を減らし、炎症を防ぐことができます。作業中は正しい姿勢を意識し、指や手首に余分な負担がかからないよう作業環境を整えましょう。
これらの簡単な工夫で、ばね指の発症リスクを減らせます。
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まとめ
ばね指は、指を酷使する動作や加齢などが原因で発症する症状ですが、適切な予防やセルフケアを行うことで悪化を防ぐことが可能です。もし症状が長引く場合や、痛みが強い場合は、整骨院や医療機関を受診することをおすすめします。
当院では、ばね指の痛みを軽減する施術や再発予防のアドバイスを提供しています。お悩みの方はお気軽にご相談ください。