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腱鞘炎とは?症状・原因・予防法をわかりやすく解説!

日常生活の中で「手首が痛い」「指を動かすときに違和感がある」と感じたことはありませんか?

それはもしかすると、腱鞘炎かもしれません。腱鞘炎は、日常の動作や仕事が原因で起こることが多い症状です。本記事では、腱鞘炎の症状や原因、予防法、さらに簡単にできるセルフケアについてご紹介します。

腱鞘炎(けんしょうえん)とは?

腱鞘炎は、手や指を動かす際に重要な役割を果たす腱(筋肉と骨をつなぐ組織)と、それを包む腱鞘(腱を保護し滑らかに動かすためのトンネル状の組織)が炎症を起こしている状態です。

通常、腱鞘は腱がスムーズに動くようサポートしていますが、腱の使いすぎや負担がかかりすぎることで腱鞘が炎症を起こし、腱がスムーズに動かなくなります。この結果、痛みや腫れ、動かしにくさなどの症状が現れます。

腱鞘炎にはいくつかの種類があり、炎症がおきている場所や症状によって呼び方が異なります。以下は代表的な腱鞘炎の種類とその特徴です。

  • ド・ケルバン病(狭窄性腱鞘炎)
    手首の親指側に起こる腱鞘炎で、親指を動かすときに痛みや腫れを感じます。赤ちゃんを抱っこする動作や、スマートフォンの操作などが原因となることが多いです。
  • ばね指(弾発指)
    指を曲げたり伸ばしたりするときに引っかかる感覚やカクンという音がするのが特徴です。ひどい場合には指を伸ばすことができなくなることもあります。中指や薬指に多く見られ、繰り返し同じ動作を行うことで発症します。
  • 母指CM関節症
    親指の付け根の関節が痛むタイプの腱鞘炎です。親指を使う作業が多い人に発症しやすく、関節に炎症や変形が起こる場合があります。
  • 手首腱鞘炎
    手首全体に痛みや腫れを感じるタイプの腱鞘炎です。長時間のパソコン作業や重い荷物を持つ作業が原因となります。

腱鞘炎の症状

腱鞘炎は、主に手や指の動きに関わる腱とその周りの腱鞘が炎症を起こしている状態です。以下のような症状が見られます。

  • 手首や指の痛み
    特に動かしたときに痛みが強くなります。例えば、ドアノブを持ち上げる、指でボタンを押すなど、小さな動作でも痛みを感じることがあります。
  • 腫れや熱感
    痛みを感じる部位が腫れることがあり、触ると温かいと感じる場合もあります。
  • 動かしづらさ
    指や手首を動かすときに、引っかかるような感覚や動きにくさを感じることがあります。例えば、キーボードを打つときや、指を曲げ伸ばしする動作に違和感が出ることも。
  • 握力の低下
    痛みや腫れの影響で、物をしっかりと握れなくなることがあります。重い荷物を扱う作業中に、物が落ちてしまうなど、日常生活に支障が出ることもあります。

腱鞘炎の原因とは?

腱鞘炎は、以下のような要因によって引き起こされることが一般的です。

  1. 過度な使用
  2. 姿勢の悪さ

パソコン作業やスマートフォンの操作、家事や育児など、手や指を使う動作の繰り返しが原因となることが多いです。
手首や指に余計な負担がかかる姿勢で作業を続けると、腱鞘に炎症が起きやすくなります。

特に、パソコン操作を主にするIT関連職、電話オペレーター、ミュージシャン、また育児中の母親など、手首や指を頻繁に使う方に多く見られます。また、30代から50代の働き盛り世代に発症することが多いですが、高齢者や若年層でも過度な使用が原因で発症することがあります。

腱鞘炎の予防法

腱鞘炎を予防するためには、日常生活でのちょっとした工夫が重要です。

  1. 無理な動作を避ける
    長時間同じ動作を繰り返さないようにし、定期的に休憩を取りましょう。
  2. 正しい姿勢を意識する
    手首や指が不自然な角度にならないよう、作業環境を調整して行います。
  3. ストレッチを取り入れる
    手首や指をリラックスさせる簡単なストレッチを行い、筋肉や腱の柔軟性を保ちましょう。
  4. サポーターやテーピングの活用
    手首や指にかかる負担を軽減するために、サポーターやテーピングを使用するのも有効です。

腱鞘炎のセルフケア

腱鞘炎の痛みを和らげるために、自宅でできる簡単なセルフケアをご紹介します。

  1. アイシング
    腫れや痛みが強い場合や、発症直後(特に48時間以内)は、患部を冷やして炎症を抑えることが効果的です。氷や冷湿布を使用し、1回15~20分を目安に冷やしてください。冷やしすぎないようタオルを間に挟むと安心です。
  2. 温めるケア
    炎症が落ち着き、痛みがやわらいできたら温めるケアが有効です。温湿布や温かいタオルを使い、血流を促進することで筋肉の緊張をほぐし、回復を助けます。温めは、リラックス効果もあるため、慢性的な症状にも適しています。
  3. 軽いストレッチ・マッサージ
    痛みのない範囲で指や手首をゆっくりと伸ばします。無理をせず、痛みが強い場合は中止してください。
  4. 負担を減らす工夫
    作業を行う際に、クッションを使ったり、重い物を持つときは片手ではなく両手で支えるようにしましょう。

腱鞘炎は手や指を多く使う方にとって身近な問題ですが、原因を理解し、適切な予防やセルフケアを行うことで大きくリスクを減らすことができます。もし症状が現れたら、早めに対応することが重要です。整骨院でのケアも活用しながら、健康的な生活を送りましょう!

腱鞘炎の症状が長引く場合や、痛みがひどい場合は、専門的なケアを受けることをおすすめします。

整骨院では、腱鞘炎による痛みの緩和や、再発を防ぐための施術を行っています。また、日常生活での負担を軽減するためのアドバイスも提供しておりますので、お気軽にご相談ください。

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